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特養で働く介護士は、主に入居者の日常生活のお世話や介助を行います。具体的には、食事や排せつ、入浴、着替え、移動などの介助、機能訓練やレクリエーションの実施が主な仕事です。その他にも、入居者と接する中で心身の状態に変化が見られれば、看護師やケアマネジャーに報告を行います。
特養で働く際に必ず必要となる資格はありません。無資格から働いている人もいます。しかし、介護に関する専門的な知識や技術が求められるので、応募条件に資格の取得が含まれているケースも少なくありません。介護系の資格はいくつかありますが、無資格の人は「介護職員初任者研修」を取得しましょう。介護に関する基本的な知識と技術を学べます。すでに取得している人は上位資格の「実務者研修」を取得すれば、今までよりも幅広い業務を任せてもらえます。資格の詳しい内容については、以下のサイトを参考にしてください。
こちらのサイトに介護職員初任者研修と実務者研修それぞれの特徴や違い、共通点などがまとめられています。
入居者の日常生活を支える介護士は24時間体制で仕事をしています。シフト制勤務になりますが、勤務時間は職場によって異なります。日勤・夜勤の2交代制なのか、早番・日勤・夜勤の3交代制なのか、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制なのか、どのシフトを採用しているのかで働きやすさが変わるため、事前に確認しておきましょう。
2002年度から特養を新設する場合は原則ユニット型となっているので、従来型は減少傾向にあります。しかし、従来型で運営している特養もまだまだ多く、その場合は1フロアの人数が40~50人程度と規模が大きくなります。入居者の方々に対して数人の介護士で対応することになりますが、分からないことがあればすぐに聞ける環境です。ただし、介護士1人に対して対応する入居者の数が多くなるので、効率的に業務を進める必要があります。
一方、ユニット型は入居者10人程度の1ユニットを、介護士1人で対応するパターンです。夜勤中は2ユニットを1人で対応するケースが多く、緊急時などは他のユニットを担当している介護士に助けを求めます。これからはユニット型が増えていくので、転職する人は事前に仕組みを理解しておきましょう。
特養は介護度の高い入居者が多いので大変なこともありますが、その分やりがいが大きくスキルアップにつながります。夜勤手当があるので給与にこだわりのある人にも向いているでしょう。